藍染め体験に使用される「きれいな藍」が生まれるまで

徳島県美馬市脇町 江戸中期より、一世一代の夢をかけ藍に沸き、繭に栄えた商いの町・脇町。

藍商人たちが栄華を極めましたきれいな街並みです。

街並みの中心にある美馬市観光交流センター藍染工房http://www.awanavi.jp/spot/2016012200015/では、藍染の体験を行えます。

原材料を準備するのが大変になってきているとのことで、貴重な「藍 」です。

藍染め体験では、ハンカチ等の藍染めを行うことができますが、「藍」を造るのは日数が必要なことですので、画像使いながら製造過程を教えて頂きました。

まず教えて頂いたのは、聞きなれない言葉から、「藍」を造ることを「藍建て」というそうです。

水に溶けない「藍」を発酵させ染色出来る状態にすることを「藍建て」といいます。

はじめて聞く言葉、材料、この「藍」からどんなきれいな藍色が生まれるのか、興味をそそられます。

「藍建て」作成の手順

では、「藍建て」の手順をご紹介します。

①タデ藍が原材料です(タデ科の植物)

工房でかわいらしく栽培されていました

タデ藍を乾燥させるとこんな感じになります。すでに綺麗な藍色に

②準備物は、すくも、石灰、清酒

すくも(タデ藍を推肥状にしたもの)の塊を細かく砕いていき

このような状態にまで細かくしていきます

 

③すくもと石灰をいれます

④そして、木灰をお湯で漉した灰汁を入れ、撹拌させます

⑤1日目の状態

⑥3、4日目の状態。撹拌は毎日行います

⑦phや藍の状態をみながら、ふすまや石炭を入れ撹拌させます

⑧10日ほど調整しながら発酵させ染めることができる状態になります

「藍」は生き物ですので、毎日、慎重に状態をみながら「藍建て」を行っていらっしゃいます

藍染め体験

できた「藍」で染めるときは

濃紺!ここから先はやってみてのお楽しみです。

個別に全部違うのが、ものづくりの醍醐味です。

ものづくりが好きな方には、間違いなくおすすめです。

ぜひ、みなさんも、藍染め体験楽しんでみてください!