【SDGsコラム(Z世代の視点)】自転車に乗ってどこへでも!コペンハーゲンの街中は自転車でいっぱい

Hej! Human abundanceインターン生のみさです。私が現在留学をしているデンマークは、先進的な取り組みやユニークなアイデアの宝庫。

そんなデンマークで私が発見した、SDGsやエシカルに関する情報をシェアしていきます!

 

街を歩けば自転車だらけ

今回はデンマークの自転車文化についてご紹介。

デンマークは言わずと知れた、自転車大国。特に首都のコペンハーゲンでは毎日多くの人が自転車で移動しています。

最高地点が海抜173 Mという平坦な地形、150%という高い自動車税、地球温暖化への高い問題意識…。

このようにさまざまな要因から、多くのデンマーク人が自転車に乗るようになったと言われています。

これはコペンハーゲン中央駅の近くで撮った写真。市内を歩いていると、このようにいたるところで駐輪場を発見することができます。

この日は週末だったのですが、仲良く自転車で移動するカップルらしき2 人組や、子供をカゴに乗せて移動する人などを見かけました。

私は、デンマークと日本との間には自転車に関する4つの大きな違いがあると感じました。

①車道の隣には広々とした自転車専用道路がある

コペンハーゲンの道路には自転車専用道路が整備されており、車・自転車・歩行者が完全に分離しています。

自転車専用道路の幅の広さは車一台通ることができるほど。これだけ整った道路環境であれば、自転車移動のハードルがぐんと下がると感じました。

②自転車に乗る人の意識が高い

全員ではありませんが、多くの人々がヘルメットを着用しています。また、車を運転する時にウィンカーを出すのと同じように、右折・左折時に腕でサインを示す光景には感心しました。

環境への意識だけではなく、安全への意識も高い印象を受けました。

③カーゴバイクなどバリエーションが豊富

カーゴバイクと呼ばれる、大きなカゴが前についた自転車を特に多く見かけます。これなら、荷物が多くても車ではなく自転車で移動することができます。

子供をカゴに乗せる人も多く、ベビーカーと自転車が合体したような印象を受けました。

また大人がカゴの中に入っていることもあり、最初はとても驚きました。

④電車の中にも自転車置き場がある

デンマークの電車は中が広々としており、中には自転車車両もあります。

車両の外側に大きく自転車マークが書かれているので、簡単に車両を識別することができます。

自転車を持って電車に乗るなんて日本では考えにくいことですが、デンマークではごく普通のこと。

家から最寄り駅まで自転車、自転車と共に電車に乗って、下車駅から目的地までまた自転車移動なんてこともできてしまいます。

 

10km先のビーチへも自転車でGO!

学校が始まって初めての週末。

「自転車ですぐのビーチに行こう!」と誘われ、言われるがまま自転車に乗ること1時間弱。

” 自転車ですぐ” と聞き10 分ほどだと思い込んでいた私は、10km 以上先のビーチに到着した頃にはヘトヘト。

しかし、デンマーク人の友達は疲れたそぶりも見せず、海に飛び込んでいきました。

デンマーク人がいかに自転車移動に慣れているかを思い知った、良い思い出です。

私が通う学校にはマウンテンバイクが20台ほど置いており、誰でも使うことができます。

自分の自転車やヘルメットを、学校で保管している子もいます。

この写真は、ある日授業で美術館まで自転車移動をした際に撮影したもの。

出発前にはみんな一斉にズボンの裾を折ったり、ブーツの中に入れ込んだりしていて、ここでもデンマーク人の自転車移動への慣れを感じました。

 

チャリ移動はかっこいい!

私は22年間東京で暮らしていましたが、都市部を自転車で走る人はそう多くない印象です。

私自身、東京で自転車に乗る機会はほとんどありませんでした。

しかしデンマークに来て今思うことは、「チャリ移動ってかっこいい!環境にも優しいし、運動にもなるじゃん!」ということ。

東京ではサイクリストに優しい道路はまだ少ないですが、帰国後は自転車移動の機会を増やしてみようと思います。

 

担当:みさ