【SDGsコラム(Z世代の視点)】デンマークとスウェーデンのフードロス対策。北欧発のアプリを現地で使ってみた!
Hej! Human abundance インターン生のみさです。私が留学をしていたデンマークは、先進的な取り組みやユニークなアイデアの宝庫。そんなデンマークで私が発見した、SDGs やエシカルに関する情報をシェアしていきます!今回はお隣の国スウェーデンの取り組みについても、触れていきます。
【フードロス削減の方法はさまざま!】
こちらの写真はスウェーデンの「Bröd & Salt」というカフェチェーンで撮影したものです。綺麗に陳列されたパンたちは美味しそうで見ているだけでお腹が空いてきますよね。私たちの毎日を楽しくしてくれる「食」ですが、「12 つくる責任 つかう責任」や「2 飢餓をゼロに」にもあるように、SDGs とフードロスとは切っても切り離せない関係にあります。貧しい地域では多くの人々が飢餓で苦しんでいる一方で、先進国では毎日大量の食品が廃棄されています。現在、さまざまなアプローチ方法でこの現状を解決しようと行動している人たちがいます。
9 月に配信した記事「廃棄予定だった商品を安く買える!食品ロススーパーの「Wefood」とは」(https://bs-story.co.jp/topics/topics/wefood )では、デンマーク初の余剰食品スーパーマーケットについてご紹介しました。こちらでは、賞味期限切れ・パッケージの破損・ラベルが正しくないなどの理由で、通常のお店では販売できなくなってしまった商品を専門に、市場価格の 30%〜50%引きという低価格で商品を販売しています。気軽に入れるスーパーマーケットを利用して、フードロス削減に貢献できるのは嬉しいですよね。今回はアプリという切り口から、フードロス削減の取り組みについてご紹介します。
デンマークとスウェーデンで、私が実際に利用したアプリを 1 つずつピックアップ。
【デンマーク発のアプリ「Too Good To Go」】
まず最初にご紹介するのは「Too Good To Go」。スーパー・ベーカリー・レストランなどで余った食品を安値で購入することができる、デンマーク発祥のフードロス削減アプリです。現在はヨーロッパを中心に約 17 カ国で利用されています。現在地から近い参加店を検索、商品や受け取り日時を選択、オンラインで決済を完了し、店舗へ商品を受け取りに行きます。
私は近所のベーカリーにてパンとケーキの詰め合わせを受け取りました。どのパンが余るかは日によって変わるため、店舗に行くまでパンの種類は分かりません。店舗へ行き、アプリ利用の旨を伝えるとその場で詰め合わせを作ってくれます。1 つ目は「どっちがいい?」とパンの種類を選ばせてくれました。この日は 3 人で受け取りに行ったため、同じ種類のパンを 3 つずつ入れてくれたようです。甘いジャムやアイシングが乗った菓子パンから、ソーセージが中に入ったお惣菜パンまでバランスよくチョイスしてくれました。
【スウェーデン発のアプリ「Karma」】
2 つ目にご紹介するのは「Karma」。2016 年にスウェーデンでリリースされた、フードロス削減アプリです。現在地から近い参加店を探し、商品を選択、オンラインで決済を完了します。閉店時間など指定された時間までの好きな時間に店舗へ商品を受け取りに行きます。専用の冷蔵庫から、QR コードを使って無人での受け取りができる店舗もあります。
この日は、ストックホルム中央駅近くのカフェで生春巻きを受け取りました。アプリの画面を見せると、カウンターの後ろからキープしておいてくれた生春巻きを用意して、好きなソースを 2 つ選ばせてくれました。ホテルへ持ち帰って、友達と仲良くシェアして美味しくいただきました。Karma は、自分がアプリを利用することでこれまでにどれほどの食品を廃棄から救うことができたかを確認できる機能があるので、ゲーム感覚で楽しく利用できます。
【あなたのスマホからフードロスを減らそう! 】
アプリはスマホさえあれば簡単にインストールして利用し始めることができるので、本当に便利ですよね。フードロス削減の取り組みはアプリ以外にもレストランなどさまざまな場所で広がっています。北欧諸国に限らず、日本でもフードロス関連のアプリがいくつかあるので、気になる方はぜひ調べてみてくださいね。
担当:みさ