【SDGsコラム(Z世代の視点)】学生たちも注目する株式会社貝印とは?

この【コラム】では、弊社でインターンシップで活躍している学生の視点で、SDGs、エシカルをテーマに情報を発信していきます。

今日は貝印さんについてです。いま、学生たちは、どのような視点で企業を見ているかなど、参考にしていただければと思います!

 

はじめに

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初めまして。現在、⼤学4 年⽣のみさです。⾷べることが⼤好きな私は、Web メディアやインスタグラムで⾷に関する発信をしています︕

⾷だけにとどまらず、トレンドや世の中で話題になっている取り組みなどにも興味があり、普段からテレビ・Webメディア・SNSなどを通して情報収集しています。

こちらの記事では、そんな私が注⽬しているSDGsにまつわる企業の取り組みについてご紹介していきます。今回、取り上げる企業は⾙印株式会社です。

 

⾙印株式会社とは︖

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1908年に岐⾩県関市で創業した総合刃物メーカー。

包丁・カミソリ・ツメキリ・ハサミなどの刃物のほか、キッチン⽤品・ビューティー⽤品など⽣活⽤品を幅広く展開しています。

創業100年を超える⽼舗でありながらも、社会の動きを機敏に捉えた斬新な広告や商品が話題になっています。

出典:『ムダかどうかは、自分で決める。』8月17日(月) グラフィック公開|貝印株式会社のプレスリリース (prtimes.jp)

例えば、「#剃るに⾃由を」をテーマとして2020年8⽉に公開された「ムダかどうかは、⾃分で決める。」という広告。

バーチャルヒューマンMEME を起⽤した広告は、渋⾕のビックボードや地下鉄広告に掲⽰され、SNS 上でも⼤きな話題となりました。

私⾃⾝、実はこの広告で初めて⾙印という企業を認知しました。

このインパクトのあるビジュアルやコピーがきっかけとなり、⾙印の公式サイトや関連記事をチェックするようになりました︕

そして以下のような点から、私はこの広告や⾙印を魅⼒的だと感じました︕

  • 剃⽑や脱⽑に対する現代⼈の価値観の多様化に伴って、「剃る」「剃らない」どちらの肩を持つこともなく、多様性の
    強制というよりもあくまで選択肢を増やしてくれるようなアプローチ
  • l 広告のメッセージをよりダイレクトに伝えるために、実在するタレントではなくあえてバーチャルヒューマンを起⽤
    するというセンス
  • 刃物メーカーとしては直接的な利益の減少に繋がる恐れがあるにも関わらず、このようなメッセージを発信すること
    で、⾃社のファンを増やし⻑期的な利益に繋げるというスタンス

 

世界初の「紙カミソリ™」を商品化

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出典:https://www.kai-group.com/store/products/detail/13152 

 

2021年4⽉には、世界初の「紙カミソリ™」販売開始。ハンドルに紙、刃体(ヘッド部含む)に⾦属を使⽤することで、従来⽐98%のプラスチック部分を削減することに成功しています。

折り紙のように1 枚の紙を組み⽴てて使う仕様になっており超軽量で持ち運びやすい点や、使い切りタイプのためいつでも清潔に使⽤できる点が特徴的。「紙カミソリ™」が普及し、プラスチック排出量が減ることで、持続可能な⽣産と消費のサイクルを⽬指すSDGsの⽬標12「つくる責任 つかう責任」の達成に繋がると⾔えます。

また、性別や年齢を限定しないシンプルでニュートラルなカラーやデザインにすることで、ジェンダーフリーな商品として多くの⼈に使⽤してもらいやすいよう、⼯夫がされています。

 

⾙印とSDGs

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⾙印のSDGsへの取り組みは、「『紙カミソリ™』が脱プラスチックに繋がる」という⽂脈でメディアに取り上げられることが多い印象を受けます。

しかし今回調べていく中で、⾙印はプラスチック削減だけにとどまらず、ジェンダーや多様性といった観点からもSDGsに貢献していると感じました。

例えば、「紙カミソリ™」は脱プラスチックの他にもジェンダーフリーの要素も持ち合わせていますし、「ムダかどうかは、⾃分で決める。」の広告では「…だから〜すべき」というプレッシャーを取り払い、⼀⼈⼀⼈の個性や多様性の尊重を促進しています。

SDGsにはLGBTQに関する明確な⾔及はありませんが、⽬標5「ジェンダー平等を実現しよう」⽬標16「平和と公正をすべての⼈に」の実現には、このようなLGBTQ を含めた多様性を認め合う⾵潮や男⼥のステレオタイプ撤廃が必要不可⽋だと私は思います。

 

さいごに

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⾙印は、創業100年以上の⽼舗刃物メーカーでありながらも、商品や広告を通してSDGsを広義で体現し時代の変化に柔軟に対応する姿勢を持った企業だということが分かりました。

持続可能でより良い世界を実現するためには、企業活動をSDGs の枠に当てはめることを⽬的化するのではなく、あらゆるソーシャルグッドな要素を企業活動に⾃然に組み込んでいくことが⼤切だと思います︕

担当:みさ