立教大学AISECメンバーとの体験型企業研修(経験学習)_2日目(交流会での会話)
1日目のつづき
⑤地域での交流会
集落の方々との食事会。地域の方々と様々な会話ができた。
A(学生):今日は別地区での「土あげ」を一列やるだけでも大変でした、、
一列あげられなかったんですよ、、聞いているのと、傾斜地って行ってみるとやっぱ違う。
あの傾斜地で転げ落ちる人とかいないんですか?
B(地域の方):芋なんか作ったら斜面転げ落ちる、、
A(学生):あの傾斜角度はすごいですよね、、
C(地域の方):これまでは生産地として農地としてだけど、今は観光的なやり方になってきているな~
A(学生):元々農業やってらっしゃったんですか?
もっと広い土地でやってらっしゃったんですか?それとも、どのくらいの感じで?
C(地域の方):まあ、もうちょっとくらい広めの面積でやってとよ。
A(学生):ほー、、
B(地域の方):勾配をさ、緩やかにせず、段々にしなくちゃいけないっていうことは、農業できる面積が減るっていうことじゃん。
安全にやるとなったらこうするのよ。
D(地域の方):ところがね、さっきの牛の話が出てくるんですよ。
土で段々を作れるから、ある程度硬いのでないと崩れちゃうんですよ。
石垣は、垂直もしくわ水平で段々にして行く。そうすると、表面積が広くなる。だから段々畑の石積みって難しいんやけど、崩れないし、表面が広くなる。そのテクノロジーを先祖代々の技術を伝えて行きたいよねーってところもある。
E(地域の方):明日また見てもらったらわかるんだけどな、傾斜地を水平にしとるんじゃ。形を。
そしたらその石垣で、面積が狭まる。
私どもの子孫は、ある程度の勾配に行って、石垣の石済みはしとらんけんど、えらい持っとるわ。
土ばっかしのとこだったら、石垣をつまんと、、
D(地域の方):食べ物がな、無しになるんよ。ここはいけるで。ここにきてくれたらな。
今はな、原種っていうのが無しになったんな。学者がようでけてな、遺伝子の組み替えばっかしとる。
今、大根にしても白菜にしてもな、品がよすぎるんやな。タネとって植えて、タネとって植えてやったけどな、ここ4・50年のうちにな、もう新しくなってもうて。
E(地域の方):寒の水、、。寒って言ったらその、小寒から大寒に入るんでな。
寒っていうのは、年寄りの言い伝えの話じゃけんど、植物がな、感の時だけは竦んどる。
水分を吐きもせん。
ところが、節分を越すと、地上の方でも芽を出そうかっていう段取りに入ってな、窒素が山の中の色々なものに働いて、落ち葉が腐って行って、腐ることによって、窒素系がな、、、寒の時はそれが絶対ない。
一切動かんけんもん。
今採っとたら1年間腐らんとかいうそういう伝説で、、。
最近じゃったらあの、寒の卵っていうのは一年中腐らんで。
それともう1つはな、獣でもやっぱりその、寒一括でとりよる。
植物が成長もせなじっとおるもんじゃけん、食べるものがまずない。
人にかかってくる。寒があるだけに、人間に養ってもらわないかんもんやけん、抵抗してこんのよ。
寒に生まれたら一生痴呆症にかからん。立派なもんで。
E(地域の方):それと水っていうのはな、雨が降ったら、土の中にずっと染み込んで行ってしまうんだと思ったらな、大体その1年1mと考えたらいいんよ。2年だと2m下がっとる。40m下がっとたら、40年前の水をな、飲んでるような状態になる。農薬とか心配ない水。
F(地域の方):いまの若い子は、都会やったら、心のゆとりってどうなんかな❓
G(学生):心のゆとりはあんまりないと思います。
自分の家族とか見ても、温かい雰囲気じゃないっていうか、両親が携帯ばっかりいじっていて、無視されることもありますし、、
C(地域の方):お父さんとあかあさんは幾つなの❓
G(学生):50とかです、、。携帯にはまっちゃって、家族の会話とかを大切にできなかたりしてるなって思います、、。
D(地域の方):去年学生さんとお話ししたんだけど、お父さんを一週間くらい見てないとかね、、私は毎日携帯で娘と話してますよ
C(Human abundance):やっぱり、女性にしろ、男性にしろ、入ってくる情報が山ほどありますんで、
ああいう遊び方、こういう楽しみ方、いろんなことやりたいなってなるんですよね。
以前であればそんなに情報がなかったから、やりたいことに関しても、彼女彼らは、情報が莫大なんで、そんなかで選択する難しさもすごくあると思います。
どうやってこれから生きていくかっていうことに関しても、別に家族持ったから子供っていうのも、もうそうじゃないよねっていうようね情報も入ってくる。
難しい時代に生きてるってことです。
E(地域の方):今は、子供がでけたらな、夫婦が別れることがある。
あれも、自然に反しとるんじゃな。人間の子供ていうのはな、10年育てなんだら一人前にならん。牛や馬の子って言うたら、でけたら親と一緒に走っとる。ところが人間の子はな、10年育てないかんけん、一緒に大きくしてもらう。これがごじゃなもんな。子供ってのはな、2人して大きくしてかないかん。
G(地域の方):これからどうなりますかね❓
E(地域の方):夢を持つって言ったらな、半分以上の人が夢があるか知らんけどな、半分以下の人が夢が無しになる。そんな時代に入ったと思うん。もう進むだけ進んでもうたしな、、、
D(地域の方):夢・希望とかそういうものを語っていた。学生はみんな若いときみんな自分がみんなその国を変えないかん、変えるんやって。でも今の人は、最初から答えがあるんよ。で、世の中変えたろっていう思いはあんまり聞かん。
C(Human abundance):それは私たちの責任だと思います。
彼ら、彼女達が言えない状況を作っているのは、私たちだと思うんですよ。
彼らだってやりたいことあるし、どうやってやりたいかっていうのも、私なんかよりよっぽど勉強してます。
受け入れてくれない社会環境がある。
私たちが彼らが夢を語れる様にしていかないといけないなと思う。
彼ら・彼女もやりたいことたくさんありますし、すごい優秀ですから、私たちがサポートしてあげれば、いくらでも可能性たくさんありますし、そう言った意味では心強いなって私なんかも思いますから。
是非、応援してあげてほしいなって思います。
D(地域の方):応援しますよ。
僕ら世代、就職は昭和53年です。
30代はバブル景気。お金がお金を繋ぐ。遊び呆けました。接待しまくり。
そういう時代の人は、無理して頑張らなくてもええやん。
ていう様なことを自分の子供に伝えってしまったんですよ。
そういう意味で、本当に教えないかんものを子供に教えないで、勝手に給料上がっていくよという、高度経済成長時代の生き方を知らない間に子供にえなかで見せた。それは、反省だと思う。
本当は、もっと努力しないと給料上がらへんし、っていう時代が普通なんやけど、、
D(地域の方):世界第2の経済大国になって、世界からはエコノミックアニマルて呼ばれてた。
でも、国内はバブル景気。そんなバブルの夢を見てしまったので、私たちの責任。
C(Human abundance):どうだったんですかね?
日本て戦争で焼け野原になった。アメリカとかは、日本がこんなになると思ってなかったと思うんですよね。
そのくらい本当に急激に経済成長をして、、本当に急激ですよね、きっとね。
その時代ってエネルギーにあふれる時代だったんですか❓
E(地域の方):今はまあ、成熟社会だからね。
今の人はもっともっとと思うかもわからへん。欲望にはきりがないからね。
じゃあまあ、いまの学生さんは、社会を背負うってことになって、不安はある?
H(学生):不安ですね、、やっぱり、自分がもし、年金を払うようになって、それが果たして帰ってくるのか
I(地域の方):でも、これにのっかてっていうのは、ずるいですよ。焼け野原になったものを、全部立派なアレにして。今度自分が年寄りを食わせなきゃいけない
E(地域の方):昭和40年代とか安保闘争とかな、、やっぱしな、学生がな、いわゆる今の政治で満足しとるところがある。
我々はな、若者の時代な、政治に満足しとらんかった。
そうかと言って、暴れるのもいかんけんど、暴れるくらいのな、学生が暴れるだけに、政治もな、動いた。
今の政治で満足しすぎとるよな。根性ないんかな❓
C(Human abundance):彼女根性ありますよ。土あげ全部1人でやりましたもん。
E(地域の方):人っていうのはな、生きてくためにはな、金より何より食うだけのものが大事。
食うとったら命が繋がる。なんぼ金があったて、食うものがなかったらな。
食べるもので健康が保たれとるわけ。東大出とったてな。食うことはできん。健康じゃったらな、どんなしとっても食べていける。元気なかったら、どんなしとっても食べていけん。
E(地域の方):日本の国っていうのは、西から発展してくんちゃうん❓
D(地域の方):昔はそうですね
E(地域の方):考えて見たらな、ここいらもな、西から西から文化が入ってくる。
昔の道路とか水はな、やっぱ上通っとん。最近は川沿いを。貞光の方から文化が入って来とる。
I(地域の方):私らの頃はな、山から上がってくるキワまで、4キロくらいあるんかな。
その時代は、細い道だったから、カバンを持って、、獣の音がしたり、すごい怖い思いして、往復8キロをな、、
H(学生):どんくらい時間かかるんですか❓
I(地域の方):学校終わるのは4時とかでしょ❓冬は、暗くなるの早いから、帰るのも怖くて、んで、昔はタヌキに騙されるってよう言いよった。そんなことがあって、怖かって、もう怖いところは山を走って上がったり、そんな思いして戻って来た。
今は、車で移動できる時代になったけど、、
~お食事をしながら、地域の伝統農法の話から、政治の話まで。学生には、少々厳しいご意見もありましたが、いい勉強になりました。~
つづく