地域社会に対する問題意識は世代別に抱える問題ではなかった ~4期目の「地域創生ゼミナール」がスタート~

今年で、4期目になるOCA大阪デザイン&ITテクノロジー専門学校での「地域創生ゼミナール」がスタートしました。

これまでの活動は、地域での体験型企業研修を通してセミ生としては社会に出るための社会人基礎力を身に着けること、そしてその学びの感謝の気持ちを込めて、学生のデザインの力で地域活性化を一助をなるようにと活動をしてまいりました。

*ゼミの様子(OCAのブログ)

https://www.oca.ac.jp/blog/3614/

*東みよし町のサイトで紹介いただいています。

https://www.town.higashimiyoshi.lg.jp/docs/264163.html

これは、私たちが人材教育において大切している要素をぎゅっと凝縮している教育機会です。

学生たちには、社会に参画する体験を通して、自らの特徴を知ることや、社会に包摂されているという安心感を持ってもらいたい。

地域社会には、新しい異物を受け入れていただいて、市民社会としての成熟を目指したい。

この思いで多くの方に支えていただきながら、今に至っています。

 

メインで受け入れていただいているのは、徳島県三好市にある(社)そらの郷、西庄良所会の皆さまです。

これまで、そばの種まきから始まる農業体験から、現地のイベントの運営サポートなど、多くの体験を一緒に活動をさせていただいております。

訪問するために全力で迎えてくださって、故郷などがない学生たちには、第2の故郷となり毎回貴重な体験をさせていただいています。

そんな活動をコツコツと継続的に続けてまいりましたが、今年のゼミのテーマとしては、地域を大阪というフィールドに変えて実施をしていこうとことになりました。

大阪の都市開発をゼミのテーマに掲げて、インプットとアウトプットを実施していきます。

 

「より暮らしやすい地域になるために」


早速、彼女たちには、「より暮らしやすい地域になるために 」というテーマにて発表をしてもらいました。

学生の発表には、ある意味で私自身が安心させられました。地域社会に対する問題意識は、世代別に抱える問題ではなく、人間の本質的な回避本能から生まれる問題意識なのかもしれないと感じさせてくれました。

学生たちからの発表を一部抜粋すると

  • より暮らしやすい地域をつくる為には、施設の設立や制度の制定も必要だが住民同士のコミュニケーションも必要になってくる
  • 刑法の認知件数と発生率の違いに見えてくるものがある
  • 利便性を上げることが暮らしやすさ
  • 相手の気持ちを理解する。不安がなくなる。この空気が広がればみんなが安心して心地よく過ごせる。
  • 高齢化する社会においての交通事情を問題を解決

という内容でした。

ハード面の改善による地域づくりを話してくれた学生がいました。

また、人と人とのコミュニケーションについて、話をしてくれた学生もいました。

短期的な視点で表面的な解決手段でなく、自分が歳を重ねたときのことまで想定しながら発表はこちらの胸が熱くなる内容でした。

 

さて、今年もゼミ生の(なぜか、今年はゼミ生全員が女性)成長に触れさせていただきながら、一緒に学習していきます。